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エンジェル
2015年02月13日 15:19いろいろな情報をアップデートしていくのでお見逃しなく。RSS フィード でブログのアップデート状況を確認できます。
・序章-伍 (過去文-2013作成)
国際関連の大学に通っている私は、主に文化と多様な文学と言った方面に知欲が強い。そして今年、やっと四年制の最終学年に到達したわけだが、旦那もいないのに既に子持ちである私の日々は兼業の他の両立にも追われている。完全主婦業の母が殆ど私の住居であるマンションに居てくれるから成り立っているが、小太郎が保育園に受け入れられるまでの一年間は昼間我が子の面倒を進んでみてくれるその人が本当に不可欠だった。大学を卒業した後、両親に頼らずに小太郎を十分養っていけるだけの収入を得る為にも、大学の生活には決して手を抜けない。それに何より私の性分上興味もない仕事を収入だけで淡々とこなすなんて器用な真似は不可能だし、それくらいなら寝る間も惜しんで得たい内容の文献を読み漁るといった具合だ。我儘で欲心的だと言われてしまえばそれまでだけど、そんな私だったからこそ小太郎と巡り合えた。そんな気がするようになってからは、多欲な私自身に一切後ろめたさを感じなくなった。
でも、だからと言って――――今が至って順調で、幸福に恵まれているからと言って――――何の悔恨も不安も皆無というわけではない。私の場合の欲が深いとは、裏を返せばそれだけ求めるものに理想や執着が強いという事でもあるのだ。そして手に入れたからには、それを最も自分に影響力のある'良い形'で残すか、若しくは発展、成長させていくのが私という人間であって。
私が小太郎を育てていく上で。まだ幼い我が子を育てていくために、必要なものや環境。そして現時点で足りていないものを思えば、面に出すことは滅多にないもののまるで子供のような癇癪染みた憤りを覚える。というのが、私の本心。けれどそれと同時に、望むものが全て満たされたことがない為に。あるいは得たいものを諦めるという点において全く殊勝さが無い為に、私はまだ、すべてが叶った後の虚脱感や執着の喪失と言ったものを知らずにいる。
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