観覧注意*素人の創作文掲載中


㊗初掲載 

2015年02月13日 14:50

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・序章-壱 (過去文-2013作成)


その時、ふと大きな翼の羽ばたきが聞こえたような気がした。私を包む、冷やりとした空気。この場が一瞬だけ妙な緊迫感と異質さを纏ったのを、私は無意識に感じ取った。

自然と顔が上がり、まつ毛が震える。

見慣れた自室のベッドの上を少し離れたところから、背伸びをして恐る恐る除きこむ私。

そこに見た光景に、次の瞬間只管な驚愕を抱いた。

これは一体、どういう事――?

咄嗟に強張った肌から、徐々に緊張が解れていく。思いもしない事態に困惑した私は、しかしそれを見て、無条件に取り除かれる警戒心に何一つ疑いを持たなかった。

ゆっくりと、数歩足を前進させる。

ベッドを見下ろし、唖然とする。何度か両目を擦って、自分の目が正常な状態か確かめずにはいられなかった。

これは、これは・・・まず現象の正体を、知るべき?

「・・・・・赤ちゃん?」

そう、目の前にあるものの名称を口にする。だが図らずも事実としてベッドの上にあるものを自分の口で呟き、肯定してしまったことに気付いたその時、私はひどく狼狽したのだった。


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